小説「狼たちのクレイジーな夜」読者感想
コメントサブすくより読者感想届きました
(参考にどうぞ)
いらさんのコメント
『ハードボイルドな探偵小説という雰囲気で、ミステリー好きな自分にはドンピシャな物語です。過去と現在を行き来しながら謎が深まっていく過程に、続きが気になって最後まで一気読みしてしまいました。
一見バディものでありながら、相方のDが失踪してしまっているために、主人公の「俺」が1人で事件に立ち向かわなければいけないのが面白い設定だと思います。
今のところDの失踪と、「俺」が受けた「兄を助けてほしい」という女性からの依頼がどう繋がるのかわかりませんが、きっと無関係では無いだろうと期待させてくれます。新井ナナや田中美千代、寧々など女性には名前が付いているのに、男性には具体的な名前が無いのですね。その理由も今後わかってくるのかな…?と深読みしちゃいます。
個人的には寧々という女性がお気に入りです。最初はミステリアスな雰囲気で登場したけれど、愛する××のことになるといろいろ迷ったり情緒不安定になったり。愛らしくて魅力的なキャラクターですね。また主人公の「俺」も、全体的には気怠げな雰囲気を漂わせながら、やるときはやる強さを持ち合わせていて、これぞミステリーの探偵役に相応しい人物だ!と思います。いちミステリーファンとしては、やはり主人公が魅力的で感情移入出来ないと、物語に没入出来ない! その点この「俺」は男女両方の読者にウケが良い人物像ですね。
文体もどこか翻訳っぽく、東京が舞台なのにまるで外国の物語のように感じられてそこも良かったです。登場人物たちの会話がオシャレで、大人の物語って感じですね。初めてミステリーを書かれたとは思えないです。現在公開されている部分はまだ物語の序盤かと思いますが、掴みは十分です。今後の事件がどう展開していくのか気になってしかたありません。「俺」とDが無事再会出来ることを読者として祈ります!』
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